先日、車が渋滞でまったく動かず、空を見ると満月でした。
そう考えたら、月を見るのはいつぶりだろうと考えていました。
いつも目の前のことに追われていて、空を見ることがないのです。
まして夜の月など更に見ることがない。
夜になる頃には家の中にいて、疲れて寝てしまいます。
地球が動いている大昔から今日まで何一つ変わらず、空はあり、太陽があり、月あかりもある。
人間は更に早く、更に早くと、スピードを上げているようで、地球の表面をはいつくばっているのです。
スマホまでできたので、動画でいろいろ見ているようで、現実には更に近くしか見ていないのです。
こんな目の前のことばかりに、踊らされていて、本当の危険を察知することが出来るのでしょうか。
まずは一日に一回でいいから、頭をあげて空を見上げてみてください。
新しい発見がきっとあります。
雲に隠れたり、出てきたりする月をみながら、幻想的な気持ちになりました。
この日はある人に会いに行ったのです。
共に年月を過ごした人物でしたが、今では歳をとり、老人施設で穏やかな日々を過ごしているのです。
その人に初めて会ったとき目の奥がグレーで怖い印象の人でした。
その人は怒っていたのです。
私はその人の大切なものを踏みにじったからです。
私はそんなつもりは全くなかったと、わかってくれた時から、グレーの瞳が変わりました。
その人は一生懸命人に迷惑をかけず、ただひたすら純粋に生きた人でした。
そしてどんな時も自分自身で出来ることを、最善にやり、その決断は自分自身で考えました。
どんな難題からも、逃げることなく、過信することなく、自分のできる範囲で立ち向かったのでした。
その人とは長い付き合いとなり、私が気が付かない、多くの大切なことを教えてくれる人でした。
それはどれも目立たないけど、大切なことばかりだったのです。
前の記事の問いの答えです。
そう。
前の家の持ち主は、お金や地位を目当てで、すり寄っていた人に囲まれていたのです。
その人自身も、お金や社会的地位を一番の価値としていました。
本当に困ったときに、それらは助けにはならなかったのです。
しかしどうしたらよいかわからず、お金に頼る以外なかったのです。
中には良心的な人がアドバイスをしましたが、それまでずっと自己中心的な考えで、凝り固まった人生を送ってきたため、一切そんな言葉は耳に入らず、無能な人が吠えているとしか思わなかったのです。
無能者にわかるはずはないと切り捨てていました。
そして全て失ってしまいました。
全てを失ってみて今は気が付いたのでしょうか?
私は会っていないので、わかりませんが、そう願っています。
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